Stretch Out

背伸び

里帰りなし・パパ育休なし・夫婦ふたりでの新生児育児

ドイツからは早々に帰国し、日本は福岡で出産・育児をしています。

 

里帰りなし・夫婦ふたりで初めての新生児育児。

里帰りしないと決めるとき、あまり経験談が見つからなかったこともあるので一つのケースとして記憶が新しいうちに書き留めておこうと思います。

 

【目次】

 

1. 里帰りしないと決めるまで

私は会社員で産育休が取れる一方、夫は自営業で育休が取れません。

ですが、ある程度はフレキシブルに時間を使うことができ、緊急時には対応可能・17-18時ごろには帰ってご飯が作れるという人です。

実家は新幹線で数時間・義実家は車で数十分の距離。

 

はじめは両親も喜んで迎えてくれるし、里帰りする気でいました。ただ夫の仕事は数日連続して空けられないため、里帰り中に私の実家に来ることができません。二人の子供、二人で育児をすることをまず第一に考えたいと思い、里帰りはしないことにしました。夫も産休以前は夕食担当だったので、家事についてもなんとかなるだろうと軽く考えていました。

しかし産院や市の子育て課から心配そうな様子で「大丈夫?」と何度も聞かれ、自信はあったものの本当に大丈夫かなと不安になったのを覚えています。(男性の家事育児・精神的なサポート能力を見くびりすぎだろとは思ったんですが、いろいろな家庭がありますからね。支援を取りこぼさないために大事なんだろうけれど、もうちょっと大丈夫だよと安心させてほしかった笑)

母が私の家に数週間泊まることも考えましたが、結局夫も気を遣いそう・わたし自身も母、気を遣う夫に気を遣いそうなので頼みませんでした。

 

2. 赤ちゃんのお世話と家事分担

日中夫は仕事のため、お世話は私が主にしました。家事は育児の間に掃除と洗濯だけ。

 

大人の衣類は夜中に洗濯乾燥するので、赤ちゃんの衣類だけ洗って干す。掃除はモップで掃いて掃除機で吸うかんたんなもの。たまにトイレや水回りの掃除を最低限、といった感じで回していました。

 

夕食と沐浴は夫が担当。そして家にいる時間はたくさん抱っこ。いつお世話のタイミングが来るかわからない新生児期は、大人のご飯作りのことまで考えて生活してたらしんどくなったと思います。掃除や洗濯と異なり、ごはん作りは途中でやめたり時間が決まっていたり、融通がちょっとききにくく、性格的にこういうことにストレスを感じるので。

そして19時頃の沐浴後、激しく泣くことが多かったので、その寝かしつけは二人で交代でおこないました。

 

私の場合、日中は一人でもとりあえずは問題なかったです。ただ1日だけかなり体調が悪く、泣いてもきちんと対応してあげられなかった日がありました。

やっぱりできれば育休で一日中家にいてくれたほうが体も休まるしいいのかな?ただ日中も夫とずーっと一緒だとちょっと息が詰まるような気がしてしまいます。

 

夜は完母だったので私が担当。このための産育休ですからね。よく寝てくれる子だから本当にありがたかった。

ひとつ、ここで夫婦が協力できるとすれば、大人も早く寝るモードに入ること。細切れ睡眠でも21時-7時が「寝る時間」になってたらトータルの睡眠時間は稼げるので。傍でテレビ見てたり動き回ってる家だと寝るモードに入りづらいたちなので、一家で電源OFFになってよかったなぁと思います。

 

3. 互いの実家のサポート

私の両親には、退院の日からホテルに2泊してもらい、少なくとも退院当日・翌日の二日間は、私が一人にならないよう家にきてもらいました。

 

赤ちゃんを迎え入れる用意をしているといっても、実際に赤ちゃんがきたらいろいろと不都合や気になることが見えてくるもの。そのため、すぐに必要なものを買ってきてもらったり、ちょっとした相談ができる両親の存在はとてもありがたかったです。また、専業主婦歴30ウン年の母の手によって部屋の掃除をしてもらえたのも良かったです。隅っこのホコリをきれいにしてもらえて本当に助かりました。

 

義実家は退院直後に顔を見に来てくれたのみで、新生児期はそっと見守っててくれました。近くに住んでいるので、おすそ分けをたくさんいただきました。私の昼食にいただいたり、つかず離れずのサポートが本当にありがたかったです。

 

4. 結論

結果的には里帰りなし・実母に長期滞在をお願いせずでとても良かったです。

まずは何より、夫と二人で新生児期のお世話に取り組むことで、二人で親になっていくことができたと思います。仕事ならたいした差ではない気がする一ヶ月、この期間、新生児の驚異的な成長スピードとともに親は成長します。

入院期間の4日間でさえ差を感じたくらいですから、1ヶ月子育てスタートがずれるということは、かなりの差が生まれそうだと思いました。

 

2つ目のよかったことは家に赤ちゃんを迎え入れる準備が1回で済んだことです。お部屋に必要なものをふたりで先を見据えて調達するなど楽しんでできました。もし里帰りしていたらまだ本調子じゃない体で帰って掃除して部屋の環境を整えて、、とかなり面倒だっただろうと想像します。

 

これからパパ育休も増えて、里帰りしない選択肢を取る人も多くいると思います。周りからは里帰りしたほうが…とか実母に来てもらえば?とか、いろいろ言ってくると思いますが、生きてはいける。生かすことはできる。

私の場合、赤ちゃんをまずは生かすことを第一に、その他のことをできるだけシンプルにして余計な気を回したりするのをなくしたのが良かったです。まぁ、現実的には夫や周囲にしわ寄せがいくので、配慮はいつでもそれなりに必要ですが。

 

あと念の為、私も産後ケアや市の支援事業など調べておきました。結局利用はしなかったものの、色々と支援の体制は整っているんだなぁと思いました、が、わたしの場合利用するほうが負担かもなという感想も持ちました。きっと想定ユーザーではないんでしょうね。

 

さて、正直私のケースは夫の力が大きく、あまり参考にならないかも。ただ、まぁひとつの例として、たった一人を、たった数ヶ月しか育ててない新米のサンプルが、こんな感じだったということを書き記しておきます。

数年後、こんな時期もあったなぁって細い目で読み返してそう。笑